休日はミニベロに乗って

趣味の自転車(特に小径車・折り畳み自転車)についてもっと知って、さらに楽しい休日を。このブログを通じて初心者サイクリストの輪を広げていきたい!

初心者のためのツール・ド・フランス講座 3時限目 食事とトイレ

ツール・ド・フランスは3,500km弱の距離を約3週間で走ります。一日あたり平均200kmを走ることになります。時間にしても5~6時間以上にもなりますし、消費カロリーも半端ではないので、十分にカロリーを補給しないとレースには勝てません。大量のカロリー補給をするわけですから、当然、トイレにも行きたくなります。

1. ツール・ド・フランスでの食事

レース中の消費カロリーは多い日では10,000kcalとも言われています。成人男子の平均消費カロリーは2,000kcal前後ですので5倍ものカロリーを消費するということです。

体内に蓄積できるカロリー量は3,000kcal弱ということですので、スタート前に最大限補給しても計算上はレース中に7,000kcalものカロリー補給が必要ということになります。

当然、補給食を携帯してスタートしますが、補給ポイントでコサッシュという補給食の入った小袋を受け取ります。

コサッシュの中身に制約はないのでチームや選手ごとで違うようですが、インタビュー記事などを読むと一般的にドリンクボトル2本、シリアルバー、ジェル状の栄養補給食などを入れているのようです。ちなみにドリンクは1時間にボトル2~3本程度摂取する必要があるようです。

これらを断続的に補給していきます。

 

2. ツール・ド・フランスでのトイレ

テレビ観戦していてもトイレシーンが放映されることはほとんどないので、疑問をもっている人もいるかもしれませんね。

上記のとおり大量に補給しているので当然生理現象は発生しますが、レース中にトイレ休憩などないので個々に用を足すことになります。

通常、レースは一定のペースで進むことはありません。ペースが落ち着いたときに道端で立ちションするのが一般的。先頭集団などでは選手同士が声を掛け合って一斉に立ちションタイムになることもあるようです。

またチームとしてはトイレのあとにエースが早く、また無駄にスタミナを消化することなく集団に復帰できるようアシストがサポートします。

レースの展開次第でトイレタイムに入れないときは走りながら用を足すツワモノもいます。

レースを進めるにあたってトイレタイムに関しては暗黙のルールがあります。有力選手が用を足しているときはアタックをしないということ。とは言っても大集団の中で、そのトイレタイムがちゃんと認知されているかはわからないので、このタイミングは非常に重要です。

倫理的にほとんど放映されることのないトイレタイムですがトイレは他の選手が走っているなか、自分だけが停車する唯一の時間なので、レースマネジメント上、とても重要なイベント?だと思います。

 

Copyright (C) 2016 jacknote.com All Rights Reserved.