映画『疾風スプリンター』劇場へ急げ!(ネタバレなし)
『疾風スプリンター』ってなに?
「ローグワン・スターウォーズ・ストーリー」「バイオハザード ザ・ファイナル」「ファンタスティック・ビートと魔法使いの旅」などなど、お正月大作映画がめじろ押しのなか、「疾風スプリンター」ってなに?って方は多いのはないかと思います。
自転車乗りの間ではにわかに話題になっていましたが、残念ながらそれ以外ではタイトルすら聞くことがなかったこの作品。
サイクルロードレースを題材にした香港/中国映画です。
結論から言います。
期待を大きく上回る作品でした!
いやぁーー興奮した!感動した!!面白かった!!!
自転車好きにはもちろん、自転車に興味のない方にも是非観ていただきたい。
よく映画のキャッチコピーで「手に汗にぎる興奮!」なんて言い方がされますが、まさにそれ!鑑賞中、からだに力が入りホントに手に汗にぎってましたよ!
パンプレットにはこう書かれています。
「疾風スプリンター_このド迫力のスピード感と興奮に、胸の震えが止まらない!映画史上、初めて描かれる本格プロ・ロードレース・エンターテイメント」
ウソ、偽りはございませんでした!
劇場へ急げ!には訳がある。
この作品、2017年1月7日(土)より全国公開されています。
しかしです、全国津々浦々にシネマコンプレックスがあるこのご時世においても、上映館がたった16か所しかありません。東京でも新宿と立川の2か所だけ。
上映期間もあまり長くはなさそうです。
この作品、ド迫力のレースシーンが見どころのひとつ。是非、劇場で観て多くの人に同じ興奮を味わって欲しいと思います。
おすすめポイント① レースシーンの没入感がハンパない
スポーツを題材にした映画で試合のシーンなどがチープだなぁと思うことありませんか?
自分がやっていたり、興味があって観戦することが多いものだと、「いやいやいや、それはない!」「あり得ないでしょ!」など、演出過多に興醒めしてしまうことが少なくありません。
この作品もフィクションですので演出の部分があるのは否定しませんが、それも無理のない範囲なので、観てる側がどんどんその世界観にのめり込んでいってしまいます。
また、自転車に限らずレースの世界は危険と隣り合わせであり、その危険とどう対峙していくかが勝負の分かれ目でもあります。
この作品では撮影中に80人の負傷者が出たそうです。
多くの負傷者が出た作品だから、ド迫力のシーンになっているというのは端的過ぎますが、リアルなレースシーンへのこだわりがうかがえます。
おすすめポイント② ロードレースの要素が盛りだくさん
この映画は実にスピード感のある作品に仕上がってます。
(スピード感とは速度ではなく展開が速いという意味です)
全編にわたって次から次への何かが起こります。そして、それはみんなロードレースにおいて起こり得る出来事。そして裏事情も。
だからノンフィクションのような錯覚を覚えます。
上映時間125分の作品ですが、よくもここまでの内容を125分に詰め込んだなぁと思いますよ。
あっという間の125分間になることで請け合いです。
映画鑑賞にあたって
おすすめポイント②で展開が速いということを書きました。
速いんです。速すぎです。
ロードレースのことを全く知らない方も楽しめるよう、さり気なく解説を加えるような工夫がされてますが、速すぎてついていけない(意味がわからない)ところがあると思います。
ですから、ロードレース初心者の方は鑑賞前に少しだけ予習することをお勧めします。
予習によって確実に満足度はあがります。
具体的には、ロードレースを題材にした小説を一冊読むか、「弱虫ペダル」を何冊か読むのでもいいと思います。時間のない方は下記の公式サイトを見てください。
「PRODUTION NOTE」という項目に自転車競技の簡単な解説が載ってます。
これを読むだけでも、全然違うはずです。
もうちょっとだけ時間のある方は、このサイトのロードレースのカテゴリーも読んでくれると嬉しいです。いや、役立ちます。
shippu-sprinter.espace-sarou.com