違いがわかる男に・・・私はなりたい。日本酒のはなし。
違いはわかる男のつもりだったんだけどなぁー。
先日、職場のうちわでのミニ新年会をやりました。
普段はあまり行かないいろんな日本酒が揃っているお店。
そこで、新年早々残念な想いをしてきました(涙)
私は20代前半、日本酒にこだわっている居酒屋さんでアルバイトをしていました。
居酒屋といっても、ちょっと料亭寄りというか品のあるお店でした。
そこは常連のお客様も多く、アルバイトの私もかわいがってもらいました。
中には、「俺が酒を教えてやる!」と言って高級な日本酒を飲ませてくれるお客様も数人いました。
めんどくさい酔っ払いのオッサンではなく、上品なオジサマがオトナのたしなみを教えてくれるって感じでしたので、私としても嬉しかったです。
お店も「(仕事に支障のない程度に)頂きなさい」と言ってくれる寛容さ。
いろんな日本酒を少しずつ飲んでいるうちに、香りや味の違いがだんだんをわかるようになってきます。
お客様とも日本酒の話が出来るようになると、それに気を良くしたお客様は、さらにいろんな日本酒を教えてくれました。
そのうち銘酒といわれる日本酒は、だいだい利き酒が出来るようになっていました。
その後、就職するまで、そのお店でアルバイトを続けました。
就職してからはお酒はビールが中心でしたが、日本酒も気分に応じて飲んでました。
少し頭デッカチになっている自覚はあったのですが、お店に好きな日本酒があるときは飲むし、なければ日本酒は飲まない。
でも、他人にウンチクを語るようなことはありませんでしたよ。
めんどくさい酔っ払いにだけはなりなくないですから。
「私は日本酒にはうるさいよ!」くらいはことは言ってはいますが。
そして、先日のミニ新年会。
お店で日本酒の利き酒イベントをやっていたんです。
銘柄を隠した5種類の日本酒がおちょこに少しづつ注がれて出てくるというもの。
どの5種類かは明されているので、並べ替えるだけの初級者問題。
後輩(男子)「やりませんかー?」
私「簡単すぎて、つまらないよ!」
後輩(女子)「ホントにわかるんですかー?」
こんな流れでやる羽目に。
これくらいの利き酒なら少し日本酒が好きな人ならわかるでしょう!
これがわかっても凄くも何ともない!
どうせなら、もっと難しい利き酒で驚かせたい!
というのが本音でした。
いざ、おこちょが運ばれてきて、談笑しながら一口飲んでみると・・・。
あーあーこれね・・・。
つーか、これ5種類のリストに入ってないんじゃない?
そんなはずはなく・・・。
あれ?ん?ん?あれ?あれ?
たぶん、これ・・・。
その後、口数が少なくなりつつも、平然を装いながら利き酒しました。
結果としては、5問全問正解!
パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!
後輩「さすがですね!」
私「(全問正解なのは)当たり前だよ!」
後輩を前に面目は保ちましたが、正直言って自信の回答ではなかった。
当たり前のようにわかると思っていたものがわからなかった。
そんな自分にテンションダダ下がり。
ただでさえ少ない私の得意科目から項目が1つ削除されました。
今後は謙虚な気持ちで日本酒を頂きます。