書評:プレゼントのセンスが良いねと思われたいあなた『ジャッキーのじてんしゃりょこう』
著書:ジャッキーのじてんしゃりょこう
作者:あいはらひろゆき/あだちなみ
出版社:ブロンズ新社
自分の家族や友人ならば何をプレゼントしたら喜ぶだろうということは、思い当たるものがあると思うけど、相手が友人の子供とかになると一気に難易度が上がるものです。
少し前の話です。
休日に友人の家を訪ねることになったのですが、たまたま友人の子供(幼稚園生)の誕生日だったんです。
知らなきゃなんてないことですが知ってしまった以上スルーするわけにもいかず、どうしようか考えていたいたら、以前、仕事でちょっとだけ絡んだことのある絵本のことを思い出しました。それが「くまのがっこう」という絵本シリーズ。
くまのがっこうってご存知ですか。
テレビアニメとして全国放送されているようなベタな作品ではないので大人は知らないかもしれませんが、子供達にはそこそこ知られた作品です。そして、贔屓目で見ているわけではありませんが、とても素朴で愛着の持てる作品だと思います。
このシリーズのなかに、ジャッキーのじてんしゃりょこうというタイトルの絵本があります。
こぐまのジャッキーが兄弟12人で、自転車に乗って旅に出掛けるというお話です。
まさに私からのプレゼントにピッタリだと思いました。
理由その1_自転車がテーマになっていること。
プレゼントなので相手が喜んでくれるものが1番ですが、そこに送り手のアイデンティティーが入っていると、それだけで単に売れ筋商品をチョイスしたのとは全く違う特別感が生まれるように思います。
だからといって「ロードバイク入門」みたいな本を買っていったら一発アウト。この先、イタイおじさんとして何年もこのネタでいじられることになるので要注意です。
理由その2_値段が手頃であること。
プレゼントは高ければいいってものではないですね。相手方にあまり気を遣わせず、かと言ってチープすぎず微妙なバランスが求められます。その点、絵本一冊というのはちょうどいいのではないでしょうか。
理由その3_絵本はそのものがインテリアグッズになるということ。
実際に渡した友人もプレゼントした絵本をリビングに飾ってくれています。絵がとても気にいったのでインテリアとしてディスプレイしているとのことですが、私もとても気分がいいです。
私からのプレゼントが忘れ去れることなく存在感を示してくれているのですから。
それ以降、私のプレゼントの定番にしています。
自分でいうのも何ですか、センスのいい絵本をさりげなくプレゼントできるって、ちょっとオシャレだと思いませんか。